日本を代表するギタリストの一人である高中正義(たかなか まさよし)は、1970〜80年代に人気を誇ったフュージョン/インストゥルメンタルの名手です。
近年、SNSやYouTubeをきっかけに「今なぜかまた聴かれている」「若い世代にも刺さっている」と話題になっています。
なぜ今になって再び人気が高まっているのでしょうか?
この記事ではその考えられる理由についてまとめてみました。
高中正義とは?
高中正義は1953年生まれのギタリスト・作曲家です。
1970年代にバンド サディスティック・ミカ・バンド や サディスティックス で活動し、その後ソロとして大成功を収めました。
- フュージョン、ロック、ファンク、ラテンを混ぜた独特の音楽性
- 南国感のあるサウンド
- 爽やかなメロディ
- 技巧派なギター
などが特徴です。
特に1981年のアルバム『虹伝説』は、日本のインスト作品の名盤として知られています。
また、ギターを弾きながら楽しそうに笑うステージ姿も印象的だと言われます。
再ブームのきっかけ、海外での人気の状況
高中正義の再ブームは主に海外中心でおこりました。
YouTubeやTikTokでの動画が海外でバズり、「Japanese City Pop」や「Japanese Fusion」として再発見されたのです。
2025年にロサンゼルスのウィルターン・シアターで2日間5000人を動員し完売。
2026年はロンドン公演(約50年ぶり、完売)を皮切りに、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ、オーストラリア、ニュージーランドを巡るワールドツアー『SUPER TAKANAKA WORLD LIVE 2026』を行っています。
2025年にロサンゼルスのウィルターン・シアターで2日間5000人を動員し完売。2026年はロンドン公演(約50年ぶり、完売)を皮切りに、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ、オーストラリア、ニュージーランドを巡るワールドツアー『SUPER TAKANAKA WORLD LIVE 2026』が開催中です。
サブスク再生数の90%以上が海外(US、UK中心)で、ユーザーは主に10〜20代のようです。
海外の若者に特に人気がある状況と言えます。

すごい海外人気です
日本国内への影響
日本でのリバイバルは海外熱気が日本に逆輸入された点が大きいです。
海外ブームの逆輸入により高中正義さんのライブ需要が急増し、メディア露出も増えました。
2025年9月から始まった全国ツアー『高中正義 SUPER TAKANAKA WORLD LIVE 2025-2026』は、15都市18公演を予定し、好評で注目を集めました。海外ツアー完売の熱気がSNS経由で伝わり、5月8日のLINE CUBE SHIBUYA凱旋公演も即大注目となっています。
海外での人気→国内への逆輸入という流れはシティポップのブームとも似ており、注目すべき現象に思われます。
高中正義が海外中心に再評価される理由5選!
海外を中心としたYouTube・SNSでの“再発見”
最近の流行の大きな理由は、YouTubeやTikTokなどでの再評価です。
特に海外ユーザーが「Japanese City Pop」「Japanese Fusion」として紹介する動画が増え、
- 高中正義の高速ギタープレイ
- ポップで洗練されたサウンド
- 独特のカラフルな世界観
が再評価されるようになりました。
日本では昔から知名度がある一方で、海外では「新しく発見されたアーティスト」のような扱いになっているのもポイントです。
シティポップブームとの相乗効果
近年の世界的なシティポップブームも大きな追い風です。
高中正義の音楽はシティポップと同時代で、
同じく「都会的で洗練された日本の音楽」として海外で人気が広がっています。
特に海外では
- “Japanese City Pop = おしゃれでレトロ”
- “夏・ドライブに合う音楽”
という文脈で聴かれることが多く、そこから高中正義にも注目が集まっています。
“技術系ギタリスト”としての再評価
ギタリストとしての評価も再燃しています。
彼の特徴は以下です:
- 超高速かつ正確なピッキング
- ジャズ・フュージョン的な複雑なコード進行
- なのにポップで聴きやすい
今のSNS時代では「ギターうまい人」が発見されバズりやすくなっているようです。
レトロ×カラフルな世界観が今の時代に刺さる
高中正義のアルバムジャケットやライブ演出は非常に特徴的です。
- 南国風のビジュアル
- カラフルな衣装
- サーフ・リゾート感
この「レトロで明るい世界観」が、今のZ世代の“レトロブーム”と一致していると考えられます。
ジャケットの真似をする海外ファン(動画は↺のマークからもう一度再生できます)
音楽性が“今の耳”、トレンドと相性がいい
高中正義の音楽性自体もかなり今のトレンドと一致しているのではないかと思われます。
ここ10年くらいで音楽のトレンドも変わってきていますが
例えば以下のように「おしゃれ」な雰囲気の音楽が、音楽トレンドの一つになっているように感じます。
- シティポップリバイバル
- ネオソウル / R&B
- ローファイヒップホップ(Lo-fi)
- インスト系チル音楽
- YouTubeやSpotifyの“作業用BGM文化”
高中正義の音楽もこのような文脈に位置する音楽であり、それが再評価につながっているのではないでしょうか。
まとめ
高中正義が今また流行っている理由は、以下のような要因があると考えられます。
- 海外を中心としたYouTube・SNSでの“再発見”
- シティポップブームとの相乗効果
- “技術系ギタリスト”としての再評価
- レトロ×カラフルな世界観が今の時代に刺さる
- 音楽性が“今の耳”、トレンドと相性がいい
つまり高中正義の再評価は、現代の音楽トレンドやネット文化と自然に接続された結果だと考えられます。
単なる懐古ではなく、「今の時代の感覚で聴いても心地よい音楽」として再発見されている点が大きなポイントだと言えるのではないでしょうか。
